Agenda
- 超富裕層でもリタイア後のキャリアプランが無い現実
- そもそもキャリアって何?
- 定年退職=キャリア終焉??
- あなたは今
- 先ずは90日アクションプラン
超富裕層でもリタイア後のキャリアプランが無い現実
私が米国IT企業に務めていたころ、様々な本社役員と接する機会を得た。その中でも圧倒的に優秀な役員の一人であるデニスさんが、最近LinkedInに投稿した生地が意外な現実を知らしめてくれた。
IT企業の創業者や役員は、超富裕層であるこてとは間違いなく、現役時代には猛烈な勢い仕事をしてきた。よく日本人はワーカホリックで仕事漬けと言われていたが、実際には米国企業の役員達は、優秀でTop Levelになればなるほど働いている。 例えば、米国から出張で来日した某役員は、移動の飛行機の中、成田からの都内へのリムジンの移動途中も会議、打ち合わせが30分単位程で複数予定を入れ、そのまま取引先訪問を複数件こなした上、更に顧客企業と会食。日本の社員や役員と続けざまに会議、打ち合わせを済ませ、夜は接待を複数件こなす。ホテルへ戻って、深夜に欧州、北米各地の役員と打ち合わせを済ませてからベットへ。早朝から全世界の社員向けの新戦略の説明メッセージをビデオ録画で配信。このような日常が毎日続く。時差の都合で、北米、アジア、欧州問わず重要な決断を次々迫られる。
40代後半や50代には途方もない蓄財をして、ハッピーリタイヤメント(引退)となる。しかしながら、米国内の調査によると退職後の生活に具体的な準備ができていないケースが大半で、何をして良いかも判っていない。退職コンサルティングのサービス事業者は、多くが引退後の資産運用の方法をアドバイスするだけで、如何に生きるかをアドバイスするサービスは無い。そもそも、桁違いな資産を保有する人々が、金銭的な心配をどこまでする必要があるのか疑問。遮二無二に働いて、人生のゴールと思った大金を稼いでリタイヤ生活は、全くゴールではなかった。つまり、キャリアプラン(ライフ・キャリア・プラン)を持っていない人が大半であるという現実。
参照
Dennis Hoffman
Founder, The Retirement Strategy | Former SVP, Dell Technologies | Harvard Business School
The Retirement Blind Spot Nobody Talks About
この驚きは、決して他人事ではない。日本のフツーの労働者でも同じである。さらに言えば、日本のフツーの労働者でも確りとしたキャリアプランを持って、それを実践できれば、遥かに幸福な生涯を送れる可能性があります。
そもそもキャリアって何?
狭義には職業上の職務や職業の変遷や移り変わりである職歴、経歴をイメージする方もいらっしゃると思いますが、ここでは職業上のステップや移り変わりだけではなく、個人的な能力や趣味、家庭、コミュニティや社会上の役割、人生の中で意図をもって或いは意図せず自らの時間を長く費やす生き方や道のりの全体と考えましょう。
定年退職=キャリア終焉??
そうなると、企業を務めあげて定年を迎えて、キャリアが終わったということににはなりません。定年と共に思いの外に膨大な時間が手に入り、新しいキャリア人生が始まります。ただ、突然始まるのではなく、現役で働いている間にも、人間は社会的生き物であり、家族、コミュニティ、社会と密接に関わり、役割をもっています。ゴルフ、野球、音楽など様々な趣味もお持ちでしょう。仕事で自分のスキル、能力を計画的かつ意図的に能力を伸ばしてきたのと同様にご自身が能力をは発揮したいと考えている趣味、コミュニティの世界で能力開発、スキル向上を準備されるべきです。 現役で働いているからこそ、少ない時間で計画的にキャリアを楽しく生き抜く準備をする必要があります。
山口周さんの「人生の経営戦略」ではウェルビーイング(永続的な幸福とも言えます。)の最大化を目指して、自身の時間資本を人的資本、社会的資本、金融資本に投資、変換していくシナリオについて言及されていますが、正に限られた時間という資本をどのように、どの分野に投資するか真剣に配分する必要があります。そして、最も投資のレバレッジ効果が高いのが人的資本と言われる自身の知識、経験と言われる分野への投資です。冒頭の米国の富裕層の皆さんは、金融資本には確り投資され資本蓄積されている筈ですが、人的、社会的資本に不安があるのではないでしょうか?
皆さんが現役時代から人的、社会的資本を確り蓄積することにより、豊かなキャリアライフを送れることになります。勿論、金融資産は、ウェルビーイングを支える重要な要素であり、確り準備する必要性は否定しません。時間資産を3つの領域に投資すると言いましたが、実際にはこれら3つの領域はお互いにプラスの影響もマイナスの影響もあり、掛け算のような振る舞いもします。莫大な金融資産も社会的資産がゼロであれば、(実際にはそんなことは無いとは想定しますが)、掛け算の結果は、ウェルビーイングがゼロという事になりえます。
あなたは今
現役世代のあなたは、あなた自身のキャリアライフを立ち止まって考えたとします。将来、仕事で実現したい事、家族と一緒にやりたい事、ボランティア活動を通じて社会貢献をしたい。などと想像した時、今できること、この1年でできること、3年先には?
ノートでもPCでも携帯メモでも、書き起こしてみて下さい。時間軸とやりたい事が書き出せれば、そのためのそれぞれの準備、ステップ、割り当てる時間が見えてくるでしょう。
先ずは90日アクションプラン
やりたい目標べつにステップと時間軸を書き上げたら、90日間のアクションプランを立てて、実践。もし実績できなくても大丈夫。目標設定に無理があったのでしょう。必ず振り返る日程をGoogleカレンダーでも日記でも書きこんでみて下さい。何だかやれそうになったのでは?
90日後にみなさんの振り返りを是非聞かせてください。健闘を祈ります。

