マズローの欲求5段階説 ~見えてくる立ち位置と未来~
多くのSNSを楽しむ皆さん(私も含めて)は、様々な欲求に知らず知らずに突き動かされてポストされているのではないでしょうか? その正体を言語化されたこともあるのではないでしょうか。正体を見つけ出すことで、更にご自身の現在地を理解することができます。
著名な心理学者の一人であるマズローの欲求5段階説によれば、人間の欲求には「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求(所属と愛の欲求)」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5段階があります。
下位の欲求を満たしても、より上位の欲求を求めて活動していく心理を解きほどいている。先ずは、生きていくための基本的な「生理的欲求」である衣食住に関する欲求や性的な欲求を満たすことで達成されるもの。次は、「安全の欲求」として危険を回避したい、安心できる状態にしたい、不安な状態から抜け出したい。日本人は、この安全欲求がより上位に位置するという説もあります。「社会的欲求」では、公平に扱われたい、友情や愛情に包まれたいと思ったり、組織や集団の一員として認められたいと考えるでしょう。「承認欲求」では、所属する集団の中で認められたい、褒められたい、出世したいなどと望みます。「自己実現の欲求」では、自分らしく生きたい自分らしさを発揮したいと望みます。
職業選択に岐路に立つあなたの次の選択に必須となる要件は何でしょう?次に求める仕事の要件は、5段階のどの段階にあるのでしょう。考えて見てください。
もしあなたが既にシニア層で会社の中核の仕事をして安定した生活をしていたとしたら、社会的欲求は70%、承認欲求は50%くらいに感じているのでは。そこで転職や転属を望むような岐路に立つとすれば、次に求めるのは、より上席の役職でしょうか? 業界紙で議論を巻き起こすようなビジネス書を執筆することでしょうか?それは承認欲求、自己実現の欲求かもしれません。正解はありません。なにかに突き動かされて、あなたは分岐路で、その時に最適な進路を見出すでしょう。
もしあなたが、大きな挫折を抱えた入社5年目の社員で、給与も上がらず。趣味の旅行にも行けない状況であれば、給与の良くて定時で退社できるような、業界に転職を希望するかもしれません。安全欲求も生理的欲求も満たされない状況では、やむを得ないかもしれません。
しかしながら、本当にその選択は正しいのでしょうか?あなたが、元々どのような夢を見て社会人になったのでしょう。何を実現したくて、どのようなキャリアを積みながら、夢の実現に近づくつもりだったでしょうか。現実は厳しく、思い通りに進まないのが常ですね。
そんな時に、立ち止まってご自身の経歴、実績、成功体験、自分が周りの方々(お客様、取引先、同僚、友人など)に感謝されたり、凄いと言われた経験を思い出し、箇条書きにしてみてください。言語化してみて下さい。そこにささやかでも充実感、歓び、満足感があったのではないでしょうか。そんな歓びの先に、次のステップへ移行する判断のヒントがある筈です。
私自身も長いビジネス人生の中で、度々進路を見失いそうになったり、自信を失って落ち込んだ時期がありました。そんな時に、励ましてくれる同僚や仲間は非常に貴重で尊い。しかし、一番勇気づけてくれるのは、過去のあなた自身です。確実に嘘のない実績を知っているには本人だけです。その意味で、過去の実績を定期的に棚卸して、言語化する。そんな偉そうな事ではなく、残るメモなり日記に書留めて、時折見返すことです。
自身が悩んでいる事がキャリアを積むにつれ低位の欲求から上位の欲求へ移っていくでしょう。その瞬間は苦しく、辛いのもです。その苦しさがより上位に移っているなら、あなたのキャリアも既に何段階かの成功体験を踏んでいるということ。粘り強く乗り越えていきましょう。100%の答えは無いです。ただ、悩みや苦しい感情を整理して、その背景や理由を言語化し、それをより具体的に要素分解した後に、漸く課題といえる問題に落とし込めるのではないでしょうか課題に落とし込めれば、次は解決のステップを見つけ出す作業になります。
自分の感情や欲求を整理するをことがキャリアプランの第一歩ですね。


